平成27年 12月
No.124

11月も半ばを過ぎましたが、ピリッとした寒さを感じることがない日々が続いています。 どちらといえば10月の方が寒かったような気がします。 そんなぬる〜い感じのある雨の朝、車でFMを聴いていたら、『アンカリング効果』という言葉が耳に飛び込んできました。

「初めに提示された特定の数値や情報が印象に残って基準点(アンカー)となり、判断に影響を及ぼす心理傾向のこと。」 だそうです。船の(いかり)(アンカー)が語源で、顧客が情報を得ることで判断が基準点に縛られてしまうことを、錨を降ろした船が繋がれた範囲しか動けないことに例えているそうです。

アンカリング効果は、顧客の購買行動に大きな影響を与えている要因のひとつで、例えば、30,000円のコートがあった場合、通常であれば顧客は製品の品質や利用価値に注目して、価格に見合ったものかどうかを検討して購買行動を行いますが、「通常価格58,000円→特別価格30,000円」と表示することで、先に提示した通常価格58,000円という情報が“アンカー”となり、30,000円という価格に対して「28,000円値引きされている」という判断がなされ、お買い得に感じられる。価格のアンカリング効果によって、客は購買判断の際、性能や品質以上に価格や割引率といった数字に注目するようになる。まんまとお店側の戦略に引っかかるわけです。こうした価格判断は、衝動買いにも大きな影響を及ぼしているそうです。

志望校を決めるのに大きな基準となるのはテストの点数になるわけですが、先輩に聞いた話やオープンキャンパスのイメージなども志望校決定に影を及ぼすこともあるでしょう。いずれにせよ早く目標を設定することが大切です。生徒と進路の話をするとなかにはまだどうしようか悩んでいる生徒がいます。

勉強の様子を見ていると、目標が決まっている生徒とそうでない生徒では、やはり決まっている方が、どっしりと腰を据えて学習しているようですし、決定していない生徒は学習の方向性も定まっていない感じがします。目標をしっかり定め、ふわふわと潮流に流されないよう、錨をどっかとおろして学習していきましょう。

《冬期講座期間中の通常授業について》

自啓館では12月20日(日)〜1月6日(水)の期間で冬期講座を行います。 (詳細は冬期講座の案内をご覧ください。) 冬期講座期間中の通常授業は休講となります。 よって、2週間ほど通常授業がない状態となります。

受験生はもちろん、他学年についても2学期の重要な学習内容を冬期講座で復習し、 冬休み明けのテストに向けて取り組んでいきますので、積極的な参加をお待ちしております。

126 125 124 123 122