自啓館だより
令和3年 4月
No.188

大学入試がセンター試験から、共通テストに変わりました。 教科・科目により、違いはありますが、事前に大学入試センターから示されていた問題作成の基本的な考え方、各教科・科目の出題方針に則って出題されました。

センター試験と比較すると、知識や解法の暗記のみで解答できる問題は減少し、より理解の質を問うもので、思考力・判断力を発揮して解くことが求められました。 身に付けた基本的な知識や解法、公式の使い方などを十分に理解したうえで、それを様々な場面で実践的に活用できるかを問う出題傾向が強くなっています。 試験時間内に多くの資料の情報を読み取り、必要な情報を整理し解答しなければなりませんでした。 そのため、時間的にも余裕がなかった受験生が多かったと予想されます。

以上は、今年の共通テストの総評として、いろいろな意見を集約したものです。 その方針が、今年の公立高校の入試にも影響を与えていました。 社会を例に挙げますと、これまでの入試では、おおむね地理、歴史、公民と分野ごとに問題も分かれていましたが、今年の入試では、多くの資料や会話文のなかで、各分野が入り混じって出題されてます。 英語も問題文や、選択肢自体が英文で書かれているものもあり、今までの出題傾向とはかなり変わっていました。

今後も大学入試センターの作成方針にあるような、「どのように学ぶか」を踏まえた問題の設定として、「授業で生徒が学習する場面」「日常生活の中から課題を発見し、解決方法を構想する場面」「資料やデータを基に考察する場面」など、学習の過程を意識した問題が高校入試にも多く出題されることと思われます。 記述問題も単に自分なりに書くだけでなく、与えられた文章の空欄に合わせて書く力が必要となります。

さらに来年度から中学校の教科書が改訂され、特に英語や数学ではこれまで高校で習っていた内容の一部を中学校で扱うことになり、学習内容が増えます。 今のうちからこのようなことを意識して学習していきましょう。

春期講座のお知らせ

3月27日(土)より下記の日程で、春期講座を行います。 新学年に向けてこれまでの復習や現在通常授業で受けていない教科の受講、また春休み明けの課題テストに対応していきます。 この機会を是非ご利用ください。 詳細は春期講座のご案内をご覧ください。

第1ターム 
3月27日(土)~31日(水)

第2ターム 
4月1日(木)~5日(月)

※教室によって日程が異なる場合がございます。