平成30年 4月
No.152

一雨ごとに温かさを感じるようになりました。 殺風景だった桜の枝に、花びらよりも少し色濃い蕾が膨らみ始めたのが、遠目からも確認できます。 開花が楽しみですね。

さて、今回は点字のお話を二つ紹介します。

「目でも指でも読める文字」を、デザイナーのKosuke Takahashiさんが Twitterで公開しました。 点字の点から線を引き、墨字（点字に対して書かれた文字）としてデザインしたもの。 目で見ても指でなぞっても読める画期的なアイデアだと注目されています。 作成されたのはカタカナと数字、大文字のアルファベット。 投稿主は「点字を学ぶ機会や触れるきっかけになれば」と コメントしています。

もう一つは、目の不自由な人がスマートフォンで情報のやりとりをするための「 Kenzan-Go 」という点字アプリ。 このアプリは、スマートフォンに搭載されているバイブレーション機能を用い、文字を点字として読み取れるというもの。 メールの送受信や、ちょっとしたニュース・天気予報といった情報も読み取ることができるそうです。 点字は主に横2行・縦3行のあわせて6つの点からできており、その点が突起しているところとそうでないところの組み合わせで文字を表します。 これをバイブレーション機能で、突起しているところを「ブーーー、」と長いバイブで、突起していないとところを「ブッ」と短いバイブで振動し、文字が読めるようになるというわけです。 さらに、「左にスワイプ」、と「タップ」の組み合わせで入力も可能だそうです。

ちょっとした工夫と知恵で、その世界や可能性が広がります。 新年度がはじまります。 できない分からないととどまることなく、いろんなことに挑戦してみましょう。